|
|
-------- ノミ編 -------- |
|
|
犬は道路を散歩している時もっとも感染を受けます。犬の散歩コースはノミだらけの犬のコースでもあるのです。
ノミだらけの犬からノミが飛び出して路面を跳ねているのです。また、ドックランや公園など多くの犬の集まる所も同様です。
|
|
ノミは2〜3mmの茶褐色の小さな虫で体毛に隠れて皮膚の表面を走り回っています。
ノミは吸血をして卵を体表で産み、犬の移動と動きであらゆる場所に卵が落ちます。
例えば、家のなかであれば、カーペット・畳・フローリングの目地。家具の隅の綿毛ゴミなどに卵は落ち着き孵化します。孵化した幼虫は細かなゴミを食べてサナギとなり成虫となるのです。 |
|
1匹のノミは1日に0.1mlを吸血し10〜20個を産卵します。
もし10匹寄生していれば1日に1ml、1ヶ月で30mlも血液を吸血します。
卵は1日に100個、1ヶ月で3000個の卵が産卵されます。
私が猫でノミがいるとギリギリ確認できた時、その猫に麻酔をかけてノミの寄生数を確認したところ、5匹でした。普通の飼い主さんが「ノミがいる」と思ったら10匹以上は寄生している事が多いようです。50匹以上寄生していて飼主さんがまったく気付かない時もよくあります。貧血を起していますね。
ノミのサナギは半年以上休眠するものがあります。ノミを駆除して、お外に猫も出ていないから安心しても時間差でサナギからノミが出て来てしまいます。
|
|
予防薬を投与するのが1番です。
予防薬には「飲み薬」「皮膚にしみ込ませる液体薬」「首輪式薬」があります。
当院では安全性が高く確実でマダニも予防と駆除ともに出来る「フロントラインプラス」と云う薬剤を1番に奨めています。他剤は予防のみであったり、ノミだけの予防駆除であったり、猫では安全ではない薬剤であるからです。
「フロントラインプラス」は皮膚にしみ込ませる液体薬で、犬の場合1〜2ヶ月に1度、猫の場合1ヶ月に1度投与する薬です。
投与期間は一般的に4、5、6月〜11月ですが、多くの犬と接触するワンちゃんや外出の多い猫ちゃんや野良猫の多い環境では1年間通しての投与を進めます
|
|
フロントラインプラスのノミ駆除率は、ほぼ100%で30日間以上の持続力があります。
しかし、ホームセンターの薬は最高で55%で、30日後の効果は10%以下です。
一見してノミが見られず、いなくなったと思えても半分しか効いてないのです。 |
|
まずは吸血されて貧血になる。かゆい。皮膚病になる。瓜実条虫(サナダムシの親戚)を媒介する。人間にも吸血して来て、とにかくかゆくて皮膚が“虫刺され”でボロボロに赤くなります。毎年、何人もの飼主さんが夏なのにノミに刺されて半袖が着られない、水着が着られないなど皮膚がボロボロになっています。
|
|